ありきたりな言葉たちの行く末。

僕の言葉は誰にたどり着くのか。

久しぶりに

久しぶりに自分が死ぬ夢を見た。


夢の中の僕は生まれ変わりの能力を持っていた。
自分の死に目を看取った人に生まれ変わる能力を。


最初の人生の始まりは最悪だった。
無知で馬鹿で、だがそれなりに頑張って頑張って学生になり、
あるクラスに配属されて、事故で死んだ


生まれ変わりは裕福なクラスメイト。
それなりに順風満帆な生活をして過去と同じクラスに入り
同じ事故で死んだ


それから幾度となく生まれ変わり続け、いつも同じ日に同じ事故で
違う人で死に続けた


幾度となく繰り返し全員の死にざまに飽きた頃、最初の自分が俺を看取った


改めて、俺の人生は最悪だった。
だがいくらか知識を蓄えていた俺は、また同じクラス配属されるのだと、傲慢にも思っていた


違った


俺は今崖の上にいる


努力を怠った俺は何処にも行けることなくセカイから捨てられていた


あぁ…でもようやく終わる
俺に許された終わりがようやく来た
そう悟って
独りでセカイから飛び出して


俺のセカィが終わる


そんな夢を見た